エッセイ部門

長い旅の途上 文春文庫 星野道夫 著

 美しいアラスカの自然と、そこに生きる人が眼の前に再現されるような文章が魅力です。講義で世良先生が紹介してくれました。

アフリカの日々 河出文庫 イサク・ディネセン 著 横山貞子 訳

 アフリカに入植し、入植者仲間とアフリカの現地の人と、共に生きようとした一人のヨーロッパ人女性。彼女の筆致は、雄大で緩やかな時間を持つアフリカの自然と生活を丁寧に描き出しています。

深夜特急1~6 新潮文庫 沢木耕太郎 著

 旅で出会う人との関わり合いを描き、それを通じて旅の素晴らしさを伝えている本だと思います。

木のいのち木のこころ(天・地・人) 新潮文庫 西岡常一 小川三夫 塩野米松 著

 法隆寺を守ってきた宮大工の言葉を聞き書きしたものです。講義で世良先生が紹介してくれました。

陰翳礼賛 中公文庫 谷崎潤一郎 著

 陰翳礼賛 PIE 谷崎潤一郎 文 大川裕弘 写真

 谷崎潤一郎が考える和の美を、流麗な文体で述べています。

九十八歳。戦いやまず日は暮れず 小学館 佐藤愛子 著

 本人曰く「へとへとだ」そうですが、なかなかどうして、気力のある日常と書きっぷりです。講義中に村元先生が紹介してくれました。

東京百景 ヨシモトブックス 又吉直樹 著

 芸人で芥川賞作家でもある又吉直樹さんが、まだそれほどブレークしていない頃、東京の景色をどのように見ていたのかが書かれています。

ソロモンの指輪 ハヤカワノンフィクション文庫 コンラート・ローレンツ 著

 動物の行動の研究を行ったローレンツが、一緒に生活していた動物たちの行動の原理を、ユーモラスかつ端的に紹介してくれています。